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「歯周病は定期検診で予防できる」わけではない


「歯周病は定期検診を受けていれば安心」ではない

 一般には、「歯周病は日ごろの歯みがきをきちんとして、定期検診のときに歯石除去やPMTC(専門家によるクリーニング)をしていれば予防できる」と言われています.

 しかし、ことはそれほど簡単ではありません.

 なぜなら、“日ごろの歯みがき”が意外と難しいうえに、定期検診のときに細菌をコントロールするだけでは歯周組織破壊を伴う歯周病(歯周炎)は予防できないからです.


“日ごろの歯みがき”が意外と難しい


歯肉の腫れもなく、歯周ポケットもない人は、そのブラッシングで健康な歯周組織を保っているわけですから、頻繁に歯科医院に行って、たいしてついてもいない歯石を除去したり、PMTCをしなくても、その人が今までやってきたブラッシングで十分予防できます.
 
 一方、歯周病に罹患したことがある人は足しげく歯科医院に通っても、ある日突然歯周炎が再発していしまうことがあります.
 これは歯周炎治療のブラッシングがマスターできていないことが一つの要因です.きちんとしたブラッシングができないまま、歯周炎が静止期に入ったのを治癒と勘違いしてしまうと、いくら定期検診を受けていても歯周炎が再燃してしまうことがあります.

 特に少しさわるだけでも出血してしまう歯肉炎症状の強かった人や歯周ポケットのあった患者さんは、”治療のブラッシング”をきちんとマスターしておかないと再発の危険性があります.

 ”治療のブラッシング”というのはバス法やチャーターズ法などの予防のブラッシングとは違い、その人の歯肉の状態や歯周病の進行程度に合わせて行うブラッシングです.
 このブラッシング法は一人ひとりやり方が異なるので、人によってはとても難しくなります.


歯周炎の原因は細菌だけではない

 毎日熱心にブラッシングして、3ヶ月に一度歯科医院でPMTCを受けていたのに、「“抜かなくてはいけません”と言われた、何とかなりませんか」と訴えて来院する方がいらっしゃいます.

 口で言うほど磨けていないとか、通っていた歯科医院がいい加減だったか、というとそうでもありません.

 しかし、そういう事例が後を絶ちません.なぜでしょうか?
 それは、歯周炎の原因が細菌だけではないからです.

 歯周病、特に歯周炎の原因は細菌の他に宿主因子がその発症、進行に大きく関わっていると考えられています.
 “歯みがきや定期検診のPMTCなどは細菌に対するアプローチだけなので、これだけでは歯周炎の発症進行を防げないことがあるわけです.

 実際に、プラークや歯石の沈着と歯周炎の発症にはあまり相関関係はないとする研究もたくさんあります.


歯周炎の引き金を引くのは宿主因子


 歯周病の組織破壊は細菌の存在下で生体の免疫システムが誤作動をおこして引き起こされると考えられています.
 口の中にはもともと常在菌がいて、かなり熱心にプラークコントロールを行っていても、細菌をゼロにするわけにはいきません.したがって歯の周囲にはある程度細菌が沈着しているので、それに対して免疫システムが過剰に反応すると、歯周炎の発症、進行が引き起こされてしまいます.

 この免疫システムの誤作動を引き起こすのが宿主因子です.
 宿主因子としては喫煙、糖尿病、ストレスなどがあると考えられていますが、私たちはストレスが大きな要素を占めていると考えています.


検診が必要ない人、必要な人

 もともと健康歯肉で歯周病の問題のない人は、毎日のブラッシングで歯周病の発症を防げます.そう頻繁に歯科医院に行く必要はありません.

 一方、歯周組織にある程度問題を抱えている方は、定期的に歯科医に通って検診を受けて、PMTCをやってもらっているからといって安心できません.
 ある日突然歯周ポケットが深くなり、膿が出るようになってしまうことがあるからです.



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