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抜いた歯は生えてきません.削った歯は元に戻せません。歯科治療は両刃の剣であることを理解して治療を受けてくださるようおねがいします.

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”抜かずに治す”を教えてくれた片山恒夫先生
=片山式抜かずに治す歯周病治療=


このページの目次
*”歯科医の仕事は抜歯”という考えをくつがえした片山恒夫先生

*片山式抜かずに治す歯周病治療

*片山式抜かず治す歯周病治療が普及しなかった二つの理由
・患者さんの負担が大きい
・歯科医の力量が足りない

*”抜歯する入れ歯師”から”抜かずに治す歯科医師”へ


”歯科医の仕事は抜歯”という考えをくつがえした片山恒夫先生

 歯科医療の歴史は歯が無いところに入れ歯を入れることから始まりました.

 日本最古の義歯は室町時代のものだといわれています.

 江戸時代に入ると専業の入れ歯師(いればし)もあらわれ、入れ歯が広く普及するようになりました.

 近代になり麻酔法の発展により歯を抜く技術が格段に進歩し、入れ歯やブリッジをいれる補綴学(ほてつがく)も急速な進歩を遂げ、現在に至っています.

 したがって現代でも、歯医者といえば歯を抜いて入れ歯やブリッジをいれるのが主な仕事だと考えられています.

 しかし、この考え方をくつがえしたのが片山恒夫先生です.

 片山先生はそれまで抜くしかないと考えられていた中等度から重度の歯槽膿漏(歯周病)の歯を抜かずに治せることをその豊富な臨床例で示してくれました.

 そして、歯科医の仕事は歯を“抜く”ことではないということを我々に教えてくれたのです.




片山式抜かずに治す歯周病治療

 
 1982年大磯の片山セミナーで初めて片山先生の症例を目にした私は大きな衝撃を受けました.

 どんな歯科医でもあきらめて抜いてしまうような多数の歯、ガタガタのかみ合わせ、プラークまみれの口の中が、片山先生の施術で見事に健康な口を取り戻していたからです.

 そして、健康を取り戻していただけではなく、その治った状態を10年、20年と保っていたのです.

 今までに見たことも聞いたこともない卓越した歯科治療でした.

 その治療を受けた患者さんの笑顔が目に浮かぶような症例報告だったのです.

 自分の目指している歯科医療はここにある、と確信しました.

 こういう歯科治療ができる歯科医になりたい、心からそう思いました.

 それ以来、片山式歯周病治療の研鑽を続けてきましたが、そのポイントは3つあると考えています.

 徹底的な細菌のコントロールと全身状態に配慮するということと力の因子のコントロールです.

 この三つの因子がコントロールできれば、ほとんどの歯科医が抜歯というであろう重度の歯周病の歯でも救えることが分かってきたのです.

 それとともに、歯周病だけではなく残根の歯も歯根破折の歯も抜かずに治したいと考えるようになりました.

《片山式歯周病治療はこちら》


片山式抜かずに治す歯周病治療が普及しなかった二つの理由

 
 1980年からはじまった片山セミナーのおかげで、”片山式抜かずに治す歯周病治療法”は日本全国に知れ渡りました.

 しかし、そのこをきっかけに片山式歯周病治療が日本の歯科臨床で広く行われるようになったかというと、残念ながらそうではありませんでした.

 多くの患者さんが片山式の治療を望み、多数の歯科医がその治療法を評価し、片山先生ご自身もその方法が継承されることを期待していたにもかかわらず、片山式を臨床に取り入れることができた歯科医師はほとんどいませんでした.

 なぜ片山式抜かずに治す歯周病治療法は広まらなかったのでしょうか.

 その理由としては二つのことが考えられます.

 ひとつは患者さんの負担が大きいということ、二つ目は歯科医に知識と技量とさらに人間性が求められるということです.
 《片山セミナーに関してはこちら》


患者さんの負担が大きい

 片山式抜かずに治す歯周病治療法が普及しなかった理由のひとつは歯周病治療における患者さんの負担がとても大きいということです.

 歯みがき一つをとってみても、片山式のブラッシングはそれまでの歯みがきとは質も量もまったく異なります.一本一本丁寧に磨く治療のブラッシングが必要です.

 また、一口50回噛みにはじまる食生活改善は患者さん自らが実践するよりほかにありません.

 そのため、“片山式”を望んだ患者さんでさえ、それらの実践を重荷と感じ、治療を継続すことができなくなってしまうことが多々あったわけです.

 《片山式ブラッシングはこちら》


歯科医の力量が足りない


ガウディの建築=カサ・ミラ
 もうひとつは歯科医の力量の問題です.

 片山式抜かずに治す歯周病治療では、治療用補綴物にしても暫間固定にしても、通常の歯周病治療とは比べ物にならないくらいの繊細で微妙な感覚が必要になります.

 都内に無計画に建てられるマンションというより、ガウディの建物のようなセンスが必要なのです.

 さらに、歯科医には患者さんが片山式抜かずに治す歯周病治療に積極的に参加してもらえるような医者患者間の信頼関係をつくりあげるが技量が求められます.

 しかし、それだけの信頼関係をつくり上げる力量を備えた歯科医はほとんどいませんでした.

 したがって、残念ながら片山式が全国的に広がることはなかったわけです.

 《医患共同作戦についてはこちら》


”抜歯する入れ歯師”から”抜かずに治す歯科医師”へ


 片山式抜かずに治す歯周病治療は日本の歯科界に衝撃を与え、多くの歯科医がその治療法をマスターしようとしましたが、なかなか成果をあげることができずに月日は流れ去ってしまいました.

 現在では“抜かずに治す-片山式歯周病治療”に取り組んでいる歯科医はほとんどいなくなり、インプラントの流行もあり、抜かないでよい歯までどんどん抜かれてしまう世の中になってしまいました.

 しかし、安易に抜歯してインプラントや補綴物を装着する“入れ歯師”の歯科治療は決して良い結果をもたらしません.

 抜かずに治す歯科治療は患者さんに喜んでもらえるだけでなく、歯科医を医療者として成長させてくれます.

 難しい点は多々ありますが、片山式歯周病治療法を理解して、“抜歯する入れ歯師“から“抜かずに治す歯科医師“に変身する歯科医が一人でも多く育ってくれることを片山先生は望んでいたに違いありません.

 私も及ばずながら“抜かずに治す歯科医療“の完成を目指して精進を重ねたいと思っています


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